What's sec mix


こんにちは。
secmixのブログをご覧頂き、ありがとうございます。
広報担当になりました、コノミです!

セレクトアイのまだまだ知られざることや、
興味関心のある事柄を徹底取材し、掲載していきます!


第1回目はセレクトアイの大切にしていることが詰まった
secmixの誕生秘話をお届けいたします。

今秋、本格的に再始動したsec mix は、SELECT EYE COMPANY 各店がセレクトしたお洋服をミックスして、スタッフが考えた、世界に一つだけのスタイリングを、お客様にご提案するプロジェクトです。

このプロジェクトが始まったのは、約2年前コロナ禍の中で、初めて緊急事態宣言が発令された春の終わり頃でした。

コロナ禍の先の見えない閉鎖的な時間が続いている中で、『 お客様にとっても、働くスタッフにとってもワクワクすることを!』と、SELECT EYE COMPANY代表・鈴木の前向きな声掛けからスタートしました。




今回、secmixを始めようと思ったきっかけや、secmixを通しての未来展望について、代表の鈴木に改めて話を聞きました。






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コロナ禍の中で、始まったセレクトアイらしい前向きな挑戦



ーsecmixを始めようとしたきっかけは何ですか?

SELECT EYE COMPANY代表:鈴木功始(以下:鈴木)

きっかけはコロナ禍になって、リアルの店舗をオープンすることがきなくなった時に、やはり、ネットや、ECが必要だね、という必然的な流れになりました。


こういった前例がないコロナ禍の状況だからこそ、よりセレクトアイスタッフ全員でひとつのことに向かいたい!せっかくなら、皆で、会社全体の商品を使って、お客様も喜ぶようなことをECを使ってやっていこう!!という考えになり、sec mix という新しい形でのオンラインストアがスタートしました。


コロナ禍の中ではありましたが、スタッフ全員で協力しながら、スタイリングを決め・撮影や採寸、掲載するための紹介文を考えて、オンラインストアにアップするという時間が、凄く楽しく、ワクワクした時間だったのを今でも鮮明に憶えています。



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ー先がどうなっていくかわからない中で、『とにかく今できることを、前進を』と、前向きな言葉で、全員で協力しながら過ごしたのを思い出します。セレクトアイならではの、オンラインストアといいますか、他には類がない様に感じます。


鈴木:そうですね、コロナ禍だったからこそ、そういった形でスタートした secmix でしたけれども、実は、そもそものもっと深いところにセレクトアイが考える思想だったり、大事にしていることが、詰まっているプロジェクトなんです。


その大事にしていることのひとつに、基本的にマークダウンセールをやらない、セールをやりたくないっていう考え方がセレクトアイにはありますよね。


ただ、店頭でセールはやりたくない、といって、いくら頑張っても、シーズンの末には、どうしても残ってしまう商品が出てきてしまうし、ファッション業界の中でも商品の廃棄やサスティナブルな問題がいわれている中で、最終商品はどこへ持って行くのか、在庫をどのタイミングでどういう風にしていくべきかっていう、無視することがでない問題が、片方にあります。


そういった問題がある中で、各店のシーズンを越えてしまった行き場のない商品を使って、スタイリングを組むことで、今まで、商品ひとつ、ひとつに付いていた品番を、セットでの新しい品番と価格にして、世界に1つだけのスタイリングとして新しく生まれ変わらせる。


そして、スタイリングで丸ごとお客様に届ける、このsecmixという仕組みが、少しでもそういう行き場のない商品を、もう一度、生かす場所になったら、、、


そういった方法であれば、実際、そのシーズン中にお買い物してくださったお客様にとって、なんで安くなるんだ、という失望を少しでも免れるのかなっていう思いもありました。






"secmix" を通して生まれる、本当の意味での win-win な関係

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ーシーズン中に正規の値段でお買い物してくださったお客様を大事にしたい、でも、お洋服という季節や流行りがあるものだから、どうしても在庫の問題が出てくる。難しい問題だと思いますが、secmixという仕組みをうまく使っていくことが出来れば、お客様にとっても、お店にとっても、環境にとっても、良好な関係が作れるような気がします。



鈴木:そうですね。ある一定の日にちまで正規の値段で販売していても、その次の日から3割引のセールですよ。っていうのは、今の世の中、もっと言えば、世界的な流れとして、なんとなく当たり前になってきていますよね。


セールをやること自体に企業としても存続を掛けているし、またお客様からすると『 安い 』という価格的な魅力がある中で、一見、Win-Winの関係に見える仕組みですけれども、結果的に、セールのために商品を作り、余剰在庫を生み、毎年、約100万トンの廃棄を出して、環境問題にもなっている、これって持続可能なの?って言われたら、持続可能なやり方ではないですよね。

実は、セールをやる事によって、セール前後の期間を含めたら、約6ヶ月しか正規の値段で売れない環境を作り出してしまっている中で、デザイナーやメーカーは本当にちゃんと良いものを作り続けることができるのかな?


店側はセールになってしまうかもしれない商品をお客様を裏切ることなく、最後まで売り切るという思いを持って、届けることができるのかな?と、思ったら、実はみんなで、本当はね、本当はね、って、言いながらやっているビジネスにもなってしまっている部分がありますよね。

そうだとしたら、本来、今すぐ我々、お店ができることは、自分たちが仕入れたものに関しては100%の誇りを持って届けること、最後まで価値を下げないという信念をもって、提案をするということでしかないですよね。



ただ、そうは言っても、どうしても残ってしまう商品がある状況の中で、購入してくださったお客様も、また我々も、皆が納得性のある仕組みっていうものが、必要だと考えた時に、商品をただ並べるだけではなくて、店側のスタイルを作っていき、スタイリングを提案することで、廃棄になってしまっていたかもしれない商品に新しい息吹を吹き込んでいく。

結果、それが、お客様にとっても、スタッフにとっても、お店にとってもプラスなことになると考えています。






働くスタッフにとっても、新しい仕組みがやりがいに繋がる


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ーシーズンを越えてどうしても残ってしまう自分たちでセレクトした商品を自分たち自身でスタイリングを組み、新しいスタイルとして、生まれ変わらせていく。そして、そのスタイルをお客様に丸ごと気に入って貰えたら、働くスタッフにとってもモチベーションに繋がりますよね。



鈴木:そうですね。店頭での接客を経験をして、お店の中でいろんな経験を積み、ある時に、出張に行って発注してきてください、と任せられるのと同じで、初めはオンラインストアに掲載するための採寸をして、物撮り・編集をして、ある時に、そろそろスタイリングを組んでみる?と、先輩から任せられたら嬉しいですよね。


自分で考えたスタイリングをオシャレに見せて、工夫をして発信をして、オンラインストアで売れました!!と、結果が出たら、すごく楽しくなっていくと思います。


それはスタッフのやりがいにも繋がりますし、いずれ、スタイリスト〇〇という印が付いて、お客様から、このスタイリストが考えたスタイリングを買いたい!!という人気が出たり、実はsecmixって、そういう面白さがありますよね。





ー確かにそうですね、働くスタッフにとっても新しい仕組みとして、特に若いスタッフの身近な目標にもなりそうですね。



鈴木:例えば、メーカーさんやモノづくりを仕事にしている人たちは、作ったモノの価値が仕事の価値に直結する訳ですよね。


では、その価値のあるモノを仕入れて、販売している我々の仕事の価値は一体、何なのかと、考えた時に、箱から出して、お店に並べましただけではなくて、本当は、お客様それぞれの体型やライフスタイルなどに合ったものをお客様と話ししながら、考えて、スタイリング組むとか、スタイリングの提案だけではなくて、元気を与えたり、おーっ!!!という、新しい発見をして頂いたりという、そのモノに対しての付加価値が、我々の仕事の価値だとした時に、オンラインストアがメインである secmixのスタッフの価値はどこなのって?考えると、やはり、自分でセレクトし、組んだスタイリングですし、工夫を凝らした発信ですし、それを通して、お客様にワクワクを届けられたことが、結果的に付加価値になっていく必要がありますよね。




ーそうですね、今はシーズンを越えてしまったお洋服を新しい形に生まれ変わらせるプロジェクトとして始動していますけれど、ゆくゆくは正規の値段のアイテムもスタイリングも提案していける場所になるのでしょうか。




鈴木:はい、secmixが凄く売れ出したので、商品をsecmixにください!というのは、あまり良いことではないですからね。あくまで、シーズンを超えてどうしても残ってしまった商品の最終的な消化場所としての sec mixです。本来は正規の値段でスタイリングを提案していけるようになるのが最終的な目標ですよね。


それを目指していくとなった時に、例えば、byのパンツとLe sec のトップスを組み合わせて、こんな体型、生活スタイルの人に着て頂きたいスタイリングを作りました!って提案した時に、そのスタッフの考えるスタイリングなら欲しい!というファンが生まれてくるのが面白いですよね。


本当はそこをセレクトアイらしいオンラインストアの形として、目指していきたいと思っています。


在庫を消化するという目的も一方ではありますけれど、セレクトアイは、人が主役の会社だからこそ、やはり、人的な長期に渡る育成にも繋げていきたいですね。







その人の自己表現に寄り添う存在でありたい


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ー働くスタッフのやりがいに繋がるのはもちろん、そのスタッフが考えたsecmix のスタイリングがお客様のワクワクや発見に繋がったら嬉しいですよね!



鈴木:嬉しいと思います。そもそも、セレクトアイが考えるファッションというのは、その人にとっての新しい発見とか、新しいチャレンジが入っているような気がしています。
もちろん、『ファッション』というものは、人それぞれの考え方があるので、一概には言えないですが、20代の頃から何十年に渡って、この世界に身を置き続けて思うのは、ファッションって、『その人が新しいスタイル、服装をチャレンジすること』のような気がしています。


常にその人にとっての新しいチャレンジ、新しいことを服装スタイルで取り入れているというような。そう言った意味では、secmixではスタイリングとして丸ごと提案される、だから、お客さんにとっては新しい挑戦に繋がっていきますよね。




ーそうですね。新しいアイテムやスタイルに身を包む時って、ワクワクするというか、なんだか新しい自分に出会える気がしますし、逆に、何かに挑戦したい時、パワーを貰いたいときも新しいスタイルに挑戦したくなりますね。


鈴木:綺麗事なのかもしれないですけれども、『着ること』というのは、生まれた時から始まっていますよね。赤ん坊の頃から、みんな、何かしらを纏って、生きてきているわけです。


もちろん、子供の頃は親の考え方とか、親のいいなりに服を着る事もあるけれど、子供が最初に自己表現するのって、実は、洋服なんじゃないかな?と思うのです これは嫌!あれを着たい!』というのは、一番初めにやる簡単な自己表現のような気がするのです。それは一番最初に芽生えた自己表現であり、実は永遠に続く、簡単な自己表現なのではないのかと。


『あっ、この人、素敵!』って、服装を見ますよね。第一印象として、やっぱり洋服って、すごく大きいと思います。着ている方からしても、『 今日は何を着ていこう、誰と会うのかな?』と、色々想像しますよね、ただ、寒さや暑さをしのぐだけではなくて、やっぱり自己表現そのものだと思うので、セレクトアイは、それぞれの自己表現に寄り添っていきたいと考えています。その人の体型とか、その人の生き方とかの主張に、寄り添いたいのですよね。



そういった意味では、secmixは、トータルスタイルでの提案なので、このスタイルで挑戦してみようかな、と、お客様に思って頂けたら、すごい事ですし、やはり根本として、セレクトアイの誰かしらが選んだものであるという事と、私がスタイリングしました!という、その人のキャラとか、センスが、噛み合ってきた時に、secmixっていうプロジェクトはすごく意味のある、セレクトアイらしい未来を創っていける仕組みになるんじゃないかなと思っています。



ーセレクトアイが根本として、大事にしていること、やってきたいことを体現していける、本当にここからの未来が楽しみなプロジェクトですね。貴重なお話ありがとうございました。






secmixの可能性を感じた今回のインタビュー、secmixを通して、セレクトアイカンパニーが大切にしていることが少しでも伝わっていくと嬉しいです。

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